大谷 球宴ファン投票にDH登録 イチロー以来両リーグ最多得票いける

[ 2018年5月24日 05:14 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―5ブルージェイズ ( 2018年5月22日    トロント )

<ブルージェイズ・エンゼルス>試合前、ファンにサインする大谷(撮影・大塚 徹)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が、DHとしてオールスター戦(7月17日=日本時間18日・ワシントン)のファン投票に登録されたことが22日(同23日)、分かった。日本選手では01年のイチロー(マリナーズ)以来となる両リーグ最多得票の期待がかかる。「5番・DH」で出場した同日のブルージェイズ戦は3打数無安打に終わり、チームも3―5で敗れた。

 全米を震かんさせている100年ぶりの本格二刀流。大谷が野手として、球宴のファン投票に「ノミネート」されることになった。メジャーの球宴では先発野手のみがファン投票の対象。DHで登録されたことで、日米のファンの注目ぶりがそのまま票に反映される。

 既に4勝、6本塁打をマーク。「日本のベーブ・ルース」は期待以上の活躍を見せている。大谷は先発登板日とその前後を含めた3日間は打者出場を控えており、本塁打や打点の数字ではレッドソックスのマルティネス(15本塁打、41打点)やヤンキースのスタントン(11本塁打、28打点)らDHのライバルには及ばない。しかし、話題性は十分。18日の打撃練習での飛球が513フィート(約156メートル)と測定されるなど、ずばぬけた飛距離も脚光を浴びている。日本からの投票も見込まれるだけに、日本選手では01年のイチロー以来となる両リーグ最多得票も夢物語ではない。

 既に本塁打競争に出るかどうかにも話題が及び、マイク・ソーシア監督は「(出場は)選手が判断すること」と容認発言。大谷も「機会があれば光栄。出てみたい気持ちはありますけど。まだ実力的には足りないと思う」と控えめながら意欲をにじませていた。自身初のカナダ遠征となったこの日のブルージェイズ戦の試合前には5階席に達する柵越えを披露。敵地のファンから拍手を受けていた。

 試合では35歳の左腕ハップに2打数無安打(1四球)を含め、3打数ノーヒット。試合前まで右投手が・348で、左投手は・222と分が悪いデータ通りに終わった。「まだ工夫が足りない」と反省した一方で「全体的には悪くない打席で、感覚的には良かった」と前向き。既に次戦へと目を向けていた。

 ▽大リーグ球宴ファン投票選出方法 先発野手を選ぶファン投票は例年、5月下旬〜6月初旬に開始。15年からは球場などで配布される投票用紙に書き込む形式がなくなり、全てインターネットによる投票となった。大リーグ公式サイト内の専用ページから投票するもので、日本など米国以外からも同様の方法で行う。ファン投票以外の投手と野手は選手間投票、大リーグ機構推薦で選出。最後の1枠は両リーグ5人の候補から1人ずつ、ネット投票で決める。日本と異なり、球宴は1試合だけの開催となる。

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