健大高崎・山下 驚がく高校通算71号 右翼手一歩も動けず「少し詰まった」

[ 2018年5月24日 05:30 ]

第70回春季高校野球関東大会決勝   高崎健康福祉大高崎15―10日大三 ( 2018年5月23日    千葉県 )

<高崎健康福祉大高崎・日大三>高校通算71号を含む3安打3打点と活躍した高崎健康福祉大高崎・山下
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 第70回春季高校野球関東大会は23日、千葉県野球場で決勝が行われ、高崎健康福祉大高崎(群馬1位)が6年ぶり2度目の優勝。3発を含む20安打で15点を奪い、日大三(東京1位)との打撃戦を制した。プロ注目の山下航汰外野手(3年)が高校通算71号となる2ランを放つなど、3安打3打点の活躍を見せた。

 右翼手は一歩も動けなかった。3―2の5回無死一塁で山下が放った打球は右翼芝生席の上部に突き刺さる。高校通算71号は「少し詰まっていた。自分でも驚いた」という120メートルの特大2ランだ。

 左のスラッガーは、昨春のセンバツでは史上2人目となる2本の満塁弾を記録。「打線に勢いをつける」という青柳博文監督の狙いで今春から1番を任されるが、全国屈指の飛ばし屋だ。ティー打撃では球の下をこするように打って目の前のネットを越す練習を徹底。飛距離を伸ばすためバックスピンをかける練習で、プロでもソフトバンク・松田らが取り入れている。視察したオリックスの古屋英夫編成部副部長は「お見事。素晴らしい本塁打」と絶賛した。

 大阪府出身。足を武器にした「機動破壊」が代名詞である同校を選んだ理由は「自分みたいな打者はライバルが少ないかなと思った」と笑うが、入学してみると同学年に長距離砲がそろいレギュラー野手8人で通算231本を誇る。機動力だけではない「一発破壊」のチームが完成した。

 山下は2点を追う7回にも右前適時打を放ち、一挙7得点の逆転劇に貢献。打線は3発含む20安打で15得点を奪い、日大三との打撃戦を制した。今季17本塁打を量産するリードオフマンは最後の夏に向け「80本まで打ちたい」と目標を掲げた。(渡辺 剛太)

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