エルド「可能な数字」球団助っ人最多弾、ライトルの155本塁打にあと27

[ 2018年2月20日 05:30 ]

左打席で打撃練習をするエルドレッド
Photo By スポニチ

 広島のブラッド・エルドレッド内野手(37)が、21日に今春初実戦に臨むことが19日、決まった。夫人の四女出産のため来日が遅れ、16日から日南の2軍キャンプに合流。21日のセガサミーとの練習試合(天福球場)で打席に立つ予定が固まった。ジム・ライトルが持つ球団の外国人打者最多155本塁打まで残り27本。“最強助っ人”の称号へ改めて意欲を示した。

 合流4日目はあいにくの雨でもエルドレッドは精力的だった。室内で通常の打撃練習を終えた後、昼食を挟み、約30分の打撃練習を追加した。

 「スイング自体は100%で振ることができている。後は実戦で投手に合わせていく調整が必要。十分やれると思うので実戦を増やしていきたい。まずは明後日、少しでも打席に立ちたいね」

 前日18日にはフリー打撃に登板したドラフト3位・ケムナ(日本文理大)と“対戦”するなど生きた球も体感済み。水本2軍監督も「1、2打席を考えている」と応じ、21日のセガサミーとの練習試合で今春初実戦に臨む行程が固まった。

 今季で在籍7年目。すでにライトルの6年を超え、赤ヘル史上最長の在籍年数を迎えた。1月下旬に四女が誕生。夫人の出産に立ち会い、経過も見守るために来日が遅れた。合流は16日。体調面などを考慮され、1軍本隊のいる沖縄ではなく日南の2軍キャンプに加わった。

 「初日にチームメートと会えなかったのは残念だったけど、これから会えるのを楽しみにしている。新しい家族が増えたことはモチベーションになる」。来日前も打撃練習やウエートトレで自主トレに努め、調整遅れの不安や焦りはない。

 「去年のこの時期もまだ試合には出ていなかったから大差はないよ。若手がいま結果を出して必死にアピールしているだろうけど、首脳陣は私のことを分かってくれている。開幕戦でしっかりプレーできるように準備していくことが大切だ」

 14年に37発で本塁打王に輝くなど過去6年間で通算128本塁打。ライトルが持つ球団助っ人最多155本塁打も視界に捉える。2年契約の最終年に当たる今季28発なら歴代最多に浮上。「可能な数字だね」と自信をのぞかせた。「一つの目標になるし、モチベーションになる」。長期在籍によるマンネリ化とはまるで無縁。鋭気に満ちた視線で開幕を見据えた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年2月20日のニュース