広島・野村 勝負どころで痛恨の失投「要求通りに投げられなかった…」

[ 2017年10月20日 05:30 ]

セ・リーグCSファイナルS第2戦   広島2―6DeNA ( 2017年10月19日    マツダ )

<広・D>5回2死満塁、野村は代打・乙坂に中前2点打を打たれる
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 勝負どころで粘れなかった。5回2死二、三塁のピンチで、広島バッテリーは柴田を敬遠気味に歩かせ、代打・乙坂との勝負に出た。その初球。野村のカットボールは真ん中高めに入り、中前2点打となった。痛すぎる失投。右腕は後悔しきりだ。

 「勝負にいった球だけど、アツ(会沢)さんの要求通りに投げられなかった…」

 捕手の会沢がミットを構えたのは左打者の内角。それがシュート回転して甘く入った。柴田には今季9打数4安打と相性が悪いが、ネクストバッターズサークルで代打待機する乙坂とは初対戦。味方打線が1点を返した直後だけに、緒方監督も渋い表情だった。

 「代打への初球が逆球の失投。本人も悔しいだろう。あの場面はしのいでほしかった」

 持ち味の粘りを欠いた。初回2死一、三塁こそ宮崎を外角低めのチェンジアップで三ゴロに仕留めたが、セ・リーグ首位打者と再び対戦した3回2死満塁では、カウント2―2からの内角シュートを左前2点打された。5回を8安打4失点では不本意極まりない。

 「短期決戦なんで、チーム全員で勝てるように頑張ります」

 アドバンテージの1勝を含め、これで2勝1敗。チームの優位性は変わらない。昨季のポストシーズンで2勝を挙げた実力者は、雪辱の思いを胸に秘めながら前を向いた。(江尾 卓也)

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2017年10月20日のニュース