楽天自由契約のレイ 現役続行を希望「日本でキャリアを終えたい」

[ 2016年8月8日 09:05 ]

レイ(右)は別れのあいさつに訪れた利府球場でフェルナンドと笑顔で写真撮影

 楽天を自由契約となったケニー・レイ投手(41)が7日、現役続行の意欲を明らかにした。イースタン・リーグ楽天―西武戦が行われた利府球場を訪れ、2軍首脳陣や選手らに別れのあいさつ。その後、自身の進退について「トレーニングは継続したい。まだ現役でやれると思っている。日本でキャリアを終えたい」と日本球界での現役続行を希望した。

 昨季は40代投手では史上初めて開幕4戦4勝を達成。だが、パ・リーグ最年長投手となった今季は4試合に先発して0勝2敗、防御率7・27と白星に恵まれず、7月29日に球団がウエーバー公示の手続きを取った。

 レイは13年6月に楽天に入団。打球を顔面に受け、右ほお骨を骨折するなどレギュラーシーズンは0勝に終わったが、日本シリーズ第3戦では負傷降板した美馬の後を継いで好救援。球団初の日本一に貢献した。同年オフに一度は退団したものの、14年秋のキャンプで入団テストを受け、15年から楽天に再加入した。

 人柄の良さから外国人選手だけでなく、多くの若手日本人選手にも慕われていた助っ人右腕は別れを惜しみながら、1人1人、丁寧にあいさつ。「皆と思い出話や未来のことを話した。球団にも感謝の思いを伝えたよ」と明かした。

 シーズン途中での退団となったが安部井寛チーム統括本部長が「13年から本当に一生懸命やってくれて、日本一にもなった。チームに貢献してくれた」と語ったように球団もチームにもたらした功績を認めている。

 楽天での思い出を「言うまでもなく13年の日本一。3年というより、野球人生で1、2番を争う思い出」と語ったレイは最後まで笑顔を崩さず、球場を後にした。

 出身地の米国を筆頭にメキシコ、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、台湾、韓国、日本を渡り歩いた「ジャーニーマン」。これからも続く彼の「旅」をファンも応援し続けるだろう。

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2016年8月8日のニュース