広島 劇的勝利の陰で…ドラ1岡田、登録抹消で緊急事態

[ 2016年8月8日 09:33 ]

<広・巨>広島先発の岡田

セ・リーグ 広島8―7巨人

(8月7日 マツダ)
 4連敗で止め、今季初の同一カード3連敗を阻止した広島・緒方監督は力強くうなずいた。「非常に大きい勝利になった。勝ったから言うんじゃないけど、この3試合はすべて1点差。誰もあきらめていなかった」。苦しく厳しい真夏の激闘を耐えて勝った。

 好調の巨人との直接対決。1、2戦目は野村、黒田を立てながら敗れ、足音の聞こえる距離まで迫られた。必勝を期して3戦目の先発へ送ったドラフト1位・岡田は先制直後の3回に阿部に同点被弾。4回のマウンドには上がらなかった。右肩に異変が生じたことによる緊急降板だった。

 「マウンドでいつもと違うしぐさをしていた。聞いたら、肩の違和感ということだった。抹消します」。

 4回から強いられた苦心の継投。2番手で送った薮田は投手のマイコラスに被弾するなど2回2失点。1点劣勢の6回からはヘーゲンズを投入した。同点直後の7回、ギャレットに一時勝ち越しの本塁打を浴びても8回を続投させた。3イニングは来日最長。同じく最多の42球を投げ、勝機をつないだことが最終回の攻撃に結び付いた。

 劇的勝利の陰で4月下旬から先発陣の一角を担ってきた岡田の離脱が決まった。後半戦の切り札と見込んでいた大瀬良は右肘痛からの復活途上。緒方監督は再整備の必要性を認めた。「先発が足りない。これまでと違うチームの形を考えて戦う」。ヘーゲンズを先発で起用する方針を固め、畝投手コーチは「緊急事態。下から上げる人がいない」と説明。代わって好救援で3勝目を挙げた今村を必勝継投に加える投手陣再編で残り39試合を見据えた。

 ▼広島岡田(3回3失点で降板。右肩の違和感を訴え、出場選手登録抹消へ) 登板前は問題なかったけど、3回に肩に違和感を感じた。試合中投げててというのは初めて。

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2016年8月8日のニュース