選手会、後半戦からのコリジョン新基準導入に反対「全員に説明ない」

[ 2016年7月16日 08:38 ]

会見ででコリジョンルールと来季開幕日程について話す嶋

 労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)は15日、福岡市内のホテルで臨時大会を開き、日本野球機構(NPB)が進めるコリジョン(衝突)ルールの運用基準見直しについて、後半戦開始時からの新基準導入に反対する方針を決めた。

 選手への説明が十分でないことが理由。嶋会長は「全選手にまだ説明がいっていないし、キャンプから今までやってきて、急に(運用基準を)変えてもいいのかという意見も出た。全員が納得した上で、新しい基準に合意したい」と話した。16日に都内で開かれる規則委員会でNPB側に選手会としての意向を伝える。

 NPBは前半戦終盤に12球団を巡回して新運用基準を説明し、16日の規則委での確認を経た上で、後半戦からの運用を視野に入れていた。選手会も見直しそのものには賛成しているが、ブロックしたかどうかなど審判の裁量となる部分において、不透明である点などの意見も出たという。

 森忠仁事務局長も「選手への説明がシーズン中にできないのであれば、今シーズンの変更は無理だということ」と話す。選手への説明方法も話し合う必要があり、今シーズン中の新基準導入へのハードルは高い。

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2016年7月16日のニュース