イチロー、敵地の大歓声に感激「ここは特別 ちょっと考えられない」

[ 2016年7月16日 14:29 ]

カージナルス戦の8回、代打で登場したマーリンズのイチロー(手前)に、敵地ファンも立ち上がって声援を送る(AP)

ナ・リーグ マーリンズ7―6カージナルス

(7月15日 セントルイス)
 マーリンズのイチロー外野手(42)は15日(日本時間16日)、セントルイスで行われたカージナルス戦の8回に代打で出場し、中前打を放って節目のメジャー通算3000安打まであと9本に迫った。

 8回1死、イチローの名前が場内に告げられると、敵地の観客も立ち上がって大歓声で迎えた。「いや、ここは特別ですね」。全米最高のベースボールシティーとも言われるセントルイスの反応に、イチローは昨年8月15日、同地でタイ・カッブのメジャー歴代2位の4191安打を日米通算で超えた試合を思い出した。

 その試合では、イチローが初回に4192安打目をマークすると、観客から拍手が沸き起こり、ついにはスタンディングオベーションに。この日、その場面を思い起こしたというイチローは「去年もそうでしたが、きょうの(反応)はちょっと考えられない」。そして相手捕手のモリーナが祝福のためなかなか腰を下ろそうとしなかったことにも触れ、「ちょっとびっくりしました。なんか(ファンと)打ち合わせしたみたいな動きだった。ちょっと感激しましたね」と思いを口にした。

 その歓声に応えて真ん中低めの速球を中前へ運び、ついに残り1桁に突入したイチロー。代打できっちり仕事を果たしてチームの勝利に貢献し、「後半戦の1試合目でこの形はなかなかだと思います」と幸先良いスタートを喜んだ。

続きを表示

この記事のフォト

2016年7月16日のニュース