【それぞれの夏】八幡 光った三塁コーチの判断 20度本塁生還すべて成功

[ 2016年7月16日 09:00 ]

<八幡・中間>「第三者の目」こと三塁コーチャーの浜崎の好判断も光った

第98回全国高校野球選手権福岡大会2回戦 八幡20―4中間

(7月15日 中間市営)
 見事なまでの「第三者の公正な目」が光った。八幡・浜崎雄太郎三塁コーチだ。右腕の回転と声、瞬時の判断で計20度の本塁生還をすべて成功させた。

 「うまく行きましたね。今日は100点満点でした。各選手の走力を考えながらミスなくできたと思います」と笑った。

 4回の1死二、三塁では中元の右前打で迷わず右腕を回し、二塁走者・松尾信を突入させて2点をもぎとった。7回無死二塁では再び中元が右前打も、ここでは二塁走者の田辺を三塁でストップさせた。1メートル67、95キロの重量級捕手を考慮しての好判断だった。

 八幡といえば政治資金流用の責任を取り、東京都知事を辞任した舛添要一氏(67)がOBだ。「第三者の公正な目で厳しく調べてもらう」などの発言でも話題を呼んだ“先輩”と浜崎は同じ八幡東区出身。だが、新チームで最終走者のアシスト役を任された背番号15は客観的に見る目が大事。「チームで勝ってまずは県大会出場が目標です」とフォアザチームを重要視した。

 攻撃時に必ずダッシュでコーチャーズボックスに向かう男は八幡のキーマンの1人である。

 ◆浜崎 雄太郎(はまさき・ゆうたろう)1999年(平11)3月9日、福岡県生まれの17歳。花尾小4年時から「平野少年ソフトボールクラブ」に所属し花尾中では「北九州スティーラーズ」で内野手で。八幡では二塁手と三塁コーチ。1メートル65、58キロ。右投げ左打ち。帽子のつばには座右の銘「我流こそ我が人生」と書いている。

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