トヨタ、佐竹が毎回13K完封 元プロ“ルーキー”細山田が快投導く

[ 2016年7月16日 18:35 ]

<トヨタ自動車・七十七銀行>被安打4の完封劇を演じたトヨタ自動車・佐竹(右)と細山田のバッテリー

第87回都市対抗野球大会1回戦 トヨタ自動車2―0七十七銀行

(7月16日 東京D)
 トヨタ自動車の主将でエースの佐竹が毎回の13奪三振で七十七銀行を完封。それを引き出したのが“ルーキー”細山田。早大ではハンカチ王子・斎藤の女房役として活躍、08年に横浜(現DeNA)にドラフトされ入団。戦力外通告を受けるとトライアウトを受け、ソフトバンクと育成契約で入団。15年に支配下選手登録をされて一軍でも出場したが、そのオフ戦力外通告を受けた。

 2度の戦力外通告を経て昨年12月にトヨタ自動車に入社。「いい会社に入れてもらえました」と初の社会人野球で元気を取り戻した。まず自軍の投手陣のビデオを徹底的に研究。各投手の持ち球や傾向を頭にたたき込んだ。

 元来、超ポジティブな男。すぐチームに溶け込み「ルーキーです!」と言いながら10年選手のようにチームを引っ張っている。「負けたら終わりの社会人野球。楽しいです。会社の人も応援してくれるし、やりがいありますねえ」と初の都市対抗を楽しんでいる。試合後はドーム外でサイン攻め。丁寧にペンを走らせ、応援の声に頭を下げた。プロでは活躍の機会は少なかったが、社会人という新しい場所で、細山田が輝きだした。

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2016年7月16日のニュース