暴力事件生んだPLの付き人制度 ブランド力低下で衰退の道

[ 2016年7月16日 05:30 ]

<東大阪大柏原・PL学園>東大阪大柏原に敗れ涙するPL学園ナイン

第98回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 PL学園6―7東大阪大柏原

(7月15日 花園)
 80年代に甲子園で圧倒的な強さを誇り数々の名選手を輩出したPL学園だが、01年に6カ月の対外試合禁止処分を受けて以降、衰退の道をたどった。

 下級生が上級生の世話をする「付き人制度」などを背景とする度重なる暴力事件でイメージが悪化。有力選手が他校に流れ始め「PL」のブランド力は落ちていった。

 06年センバツで4強入りしたが、21世紀に入ってから甲子園で8強以上に進んだのはこの1度だけ。ここ8年で4度甲子園大会を制した大阪桐蔭などの後塵(こうじん)を拝した。13年にも6カ月の出場停止処分を受け、当時の河野有道監督は退任。正井一真校長(当時)が監督を務め、現在の剣道部出身の川上祐一監督まで野球経験がない監督が続く事態となっていた。15年4月には新入部員の募集を停止し、休部へとかじを切った。

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2016年7月16日のニュース