菅野、直球勝負で2回完全 思い出球宴から17年後に快投

[ 2016年7月16日 08:22 ]

<全パ・全セ>全セ先発の菅野

マツダオールスターゲーム2016第1戦 全セ5―4全パ

(7月15日 ヤフオクドーム)
 全セの菅野が勝利への流れをつくった。2回を投げて打者6人をパーフェクトに抑える快投。21球中、20球も直球を投じて最速151キロも記録した右腕は「直球で押すことができてよかったです」と笑顔で振り返った。

 圧巻は2回だ。「同い年だし対戦が楽しみ。全て直球でいきます」と話していた中田を先頭で迎え、宣言通りにオール直球勝負。1ボール2ストライクからの4球目で空振り三振を奪った。中田もフルスイングで応戦。ファンを魅了した。

 1年目から4年連続で出場。今年は初めてファン投票1位で選ばれた。ここまでリーグ独走の防御率1・58。昨オフに強化した直球で力勝負を演じている。昨年は7月17日の第1戦(東京ドーム)で先発して3回4失点。リベンジも果たした。

 球宴の思い出は9歳だった99年。オリックス・イチローが巨人・上原からバックスクリーンに本塁打を放ったシーンが目に焼き付いている。「お祭りの雰囲気はあったけど、あの勝負はシーズンの真剣勝負に感じた」。17年後、今度は自身が夢の舞台で野球少年に夢を与えた。(山田 忠範)

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2016年7月16日のニュース