【大阪】PLOBも悲し…吉村禎章氏「新たな一歩にしなければ」

[ 2016年7月16日 10:50 ]

<東大阪大柏原・PL学園>母校の応援にかけつけた吉村禎章氏

第98回全国高校野球選手権大阪大会2回戦 PL学園6―7東大阪大柏原

(7月15日 花園)
 【スポニチ本紙評論家 吉村禎章氏“最後の夏”観戦記】最後まで戦い抜いた涙の選手たちに心の中で「ありがとう」と感謝の思いだった。初戦敗退は正直いって悔しい。それでも「逆転のPL」の伝統を見せてくれた。本当にいいチームだった。

 私が所属していた35年前には、野球部だけの研志寮があった。1年生から3年生まで、24時間365日寝食を共にする。その中で生まれた団結心を見た気がした。研志寮は今、職員が住んでいると聞く。選手は自宅から通ったり、他の生徒と同じ寮で生活している。でも、心を一つにして戦い抜いてくれた。

 元朝日放送アナウンサーの植草貞夫さんとスタンドで会った。数々の名実況で知られ、PLの甲子園優勝を全て実況してくれた植草さんは「もう甲子園でPLの実況がないと寂しい」と話していた。観客席は立ち見まで出た。PLを応援してくれた人たちの熱を改めて知った。

 終わりではなく、新たな一歩にしなければいけない。私を含め、OBが一枚岩となって、PL学園のユニホームが復活する日を信じ、微力であっても、少しずつ前に進めていかないといけない。(81年度PL学園卒)

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2016年7月16日のニュース