【岩手】花巻東 15年ぶり初戦敗退「全部、監督の責任です」

[ 2016年7月13日 05:30 ]

<花巻東・盛岡工>初戦敗退に涙を流す花巻東ナイン

第98回全国高校野球選手権岩手大会2回戦 花巻東1―3盛岡工

(7月12日 岩手県営)
 大声で校歌を歌う盛岡工ナインを横目に、花巻東の選手たちは、大粒の涙を流した。01年以来15年ぶりの初戦敗退。同校初の2年連続夏の甲子園出場の夢が絶たれた佐々木洋監督は「初戦がヤマと話してきた。全部、監督の責任です」とうなだれた。

 今春県大会は決勝で一関学院に敗れ、ナインには危機感があった。6月の強化練習では早朝から夜まで必死に白球を追いかけ、バットを振った。そして、初戦に万全を期した。

 昨夏も経験している背番号10の左腕・平沢文太投手(3年)が先発。立ち上がりから得意のチェンジアップを軸に組み立て、スコアボードに0を並べていく。0―0の6回には昨夏の甲子園で本塁打を放った3番・熊谷星南内野手(3年)の中前適時打で先制した。

 だが、8回に平沢がつかまり3失点で逆転負け。打線はわずか4安打に封じられた。佐々木監督は「(盛岡工の)安保君は本調子ではないと思ったが、打てなさすぎた」。今年は震災後、初めて岩手で国体が開催されるだけに、指揮官は「選手は気合が入っていたし、国体にも出たい気持ちがあった」と悔やんだ。早すぎる夏。先輩たちの悔しさを胸に、新チームがスタートを切った。 (川島 毅洋)

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2016年7月13日のニュース