ハム15連勝でストップも新たな光 中田16試合ぶり待望の一発

[ 2016年7月13日 08:02 ]

<オ・日>5回2死一塁、中田は右中間に通算150号となる2ランを放つ

パ・リーグ 日本ハム3―4オリックス

(7月12日 京セラD)
 勝負の行方は二刀流の怪物に託された。1点を追う9回2死一、三塁。日本ハム・大谷は平野と対峙(たいじ)した。

 長打で逆転のチャンス。だが、初球のフォークを打ち損じ、投ゴロで試合終了。「(初球から)狙っていた。結果があれなので…」と表情をしかめた。65年南海以来、51年ぶりの16連勝を逃した。

 理想的な展開だった。1点を追う5回2死一塁。悩める主砲・中田が西のシュートを振り抜き、右中間スタンドに放り込んだ。6月15日のDeNA戦(横浜)以来、16試合71打席ぶりの一発は、プロ通算150号。記録について「そこはどうでもいい」と一蹴したが、「久々に振り抜けた。良い感じに飛んでくれた」と打撃内容に安どした。

 チームの15連勝中、中田は50打数9安打、打率・180、本塁打ゼロと不振を極めた。「気分転換や。もうどうにでもなれって感じ」。10日のソフトバンク戦(札幌ドーム)では2打席目まで黒と白のツートンカラーバットを使用したが、結果が出ず、3打席目から本来の白木バットに戻した。精神的にも不安定。自信を完全に失っていた。

 試合前、栗山監督は「打線の状態が落ちる時が来る。必ず翔が助けてくれる時が来る」と話した。6月18日以来、24日ぶりの敗戦だったが、主砲の復活は大きい。「(連勝が)止まってからが大事。気持ち入れ替えて頑張ります」と指揮官。逆転優勝へ、勝負どころはまたきっとやってくる。 (柳原 直之)

 ▽中田(日本ハム)通算150本塁打 12日のオリックス11回戦(京セラドーム)の5回に西から今季14号2ランを放って達成。プロ野球163人目。初本塁打は10年7月20日のロッテ戦で大嶺から。

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