【それぞれの夏】八千代東 イハナチョ、4失点に唇噛む「後輩に助けられた」

[ 2016年7月13日 12:28 ]

<八千代東・流山南>力投を見せる八千代東・イハナチョ

第98回全国高校野球選手権千葉大会1回戦 八千代東8―5流山南

(柏の葉)
 八千代東のエースナンバーを背負ったイハナチョ・隆(りゅう)・ランディにとっては、何とも歯がゆい夏の初戦となった。

 流山南を相手に先発のマウンドを任されたが、初回に失点。2回も立ち直れないまま押し出しを含む4四球などで4失点。持ち味の変化球の制球が定まらないまま1回2/3で降板。「打ってやるから耐えてくれ、と皆が声を掛けてくれたのに」と唇を噛んで振り返った。

 ナイジェリア人の父を持つ1メートル90、75キロの大型右腕だが、出身は千葉。小1でサッカーを始めたが、小5で野球に転向。「ならしのフレンズ」から習志野四中と投手一筋でマウンドに立ち続けた。八千代東では2年生だった昨夏にベンチ入りを果たすと、新チームではエースを任された。最速は130キロだが、スライダー、フォーク、カーブと多彩な変化球を操る投球スタイル。だが、大事な初戦。09年以来となる夏の甲子園を目指す同校のエースとしてふさわしい投球ができなかった。

 イハナチョからバトンを受けた2番手の2年生右腕・真島が7回1/3を5安打6奪三振無失点と好救援。打っても5安打3打点で逆転勝ちに大きく貢献した。リベンジの舞台をプレゼントされた先輩右腕は「きょうは本当に後輩に助けられた。次はチームを引っ張る投球をしたい」。次こそは。エースとして真価が問われるマウンドを見据えた。(畑 大地)

続きを表示

2016年7月13日のニュース