【新潟】新潟明訓・高津ジュニア 制球難でほろ苦今夏初陣

[ 2016年7月13日 05:30 ]

<新潟明訓・新潟西>3番手で登板し、父そっくりのフォームで力投する新潟明訓・高津

第98回全国高校野球選手権新潟大会2回戦 新潟明訓9―6新潟西

(7月12日 鳥屋野)
 ヤクルト・高津投手コーチの長男で、新潟明訓の右腕・大嗣の今夏初登板は、ほろ苦いものとなった。4点リードの9回から3番手で登板。父をほうふつさせる横手投げからスライダーやシンカーを繰り出したが、制球に苦しんで2死満塁から押し出し四球。1イニングを1安打3四死球1失点と悔しい結果に終わった。

 父からは前日に電話で「自分らしさを出して頑張れ」と激励され、この日朝も「頑張れ」とメールが届いたが、初戦の緊張感にのまれて「硬くなりすぎていた。変化球の制球という持ち味があまり出せなかった」と反省しきりだった。

 父は現役最終年の12年、BCリーグ新潟で兼任監督を務めた。大嗣は中学まで東京で育ったが「成長するための指導者と環境がそろっていた」と新潟明訓の門を叩いた。今春は背番号1だったが、4月に発症したぜんそくの影響で思うように投げられない日々が続き、今夏は背番号17で臨む。「自分がやることは変わらない。優勝に向かって、1回でも多く貢献できるように頑張りたい」。86年春夏に父が立った聖地へ、一歩ずつ歩みを進める。 (原田 真奈子)

 ▼ヤクルト・高津投手コーチ 携帯で確認していた。1つやってチームも本人も少し落ち着いてできるんじゃないかな。一発勝負で最後の夏なので、悔いのないように頑張ってほしい。

 ◆高津 大嗣(たかつ・だいし)1998年(平10)11月24日、東京都生まれの17歳。小3からオール麻布で野球を始める。青山学院中等部時代は東京サニーズに所属。新潟明訓では高2春からベンチ入りし、昨年5月の春季新潟大会で公式戦デビュー。家族は両親と弟。1メートル76、66キロ。右投げ右打ち。

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