【金本知憲氏　アニキのなんでも相談室】モラハラ悩む前に気持ちを言葉で…

　【相談】「モラハラ」に悩んでいます。夜の職業で働いていた時に出会った１３歳年上の男性と２年前に結婚したのですが、私が決して高くない偏差値の高校を卒業し、それほど教養も社会常識もないことから人格を否定したことを言われます。両親は他界しており、一人っ子で身内と呼べる人もおらず、相談できる人もいません…。決して主人のことが嫌いではないのですが、やめてと言って嫌いになられたらと思うと言えません。離婚する気はなく、離婚すると言われてもいくところがないので。どうしたらいいと思いますか。

　【意見】

　「モラハラ」ですか…。最近、よく耳にする言葉ですね。言葉は違えど、昔からこういうことはあったでしょうね。僕も広島の新井（貴浩）さんから、よくモラハラ行為を受けていました（笑）。まあ、そんな話は置いておいて、本題に移りましょう。

　まず、今回の件はとにかく話し合いが必要だと感じました。旦那さんにちゃんと言った方が良いのではないでしょうか。そこまで人格を否定されるとなると、本当に辛いと思います。では、そこまで人格否定するのに“なぜ人格が悪い私と結婚したのですか？”と聞いてみてはどうですか。どこまで本気で言っていることなのか、冗談で言っていることなのか、それはわかりませんが…。その部分を真剣に聞くべきです。

　“なぜ結婚したのか”“嫌いな私となぜ一緒に生活をするのか”と言ってみて下さい。もし旦那さんに離婚の意思があるのであれば離婚を口にするかもしれませんしね。ただ、現在も一緒に暮らしておられるということは、離婚の意思がないとも考えられます。人格を否定する言葉を投げかけても、どこかで奥さんにひかれている部分もあると感じます。

　また、奥さんも旦那さんのことを心底嫌いになっているわけでもないでしょうから。だからこそ、心の中で思っていることを言葉にして伝えることが必要だと思いますよ。それを言ったことで、嫌いになられるとは思いませんけどね。とにかく真剣に話し合ってみて下さい。コミュニケーションを取ることが大切だと思います。何とか、お二人が良い方に向かうことを願っています。辛い気持ちは察しますが、明るい将来へ向けて奥さんが一歩、前に踏み出してみてください。（金本知憲＝本紙評論家）

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