劇弾のおかわり 記録犠牲の秋山のため「何とかしたい気持ちだった」

[ 2015年7月14日 22:45 ]

<西・楽>10回、2死一、二塁の場面で左越えにサヨナラ3ランを放つ中村(投手・青山)

パ・リーグ 西武5―2楽天

(7月14日 西武プリンス)
 西武の中村が自身2度目となるサヨナラ本塁打を放ち、チームの連敗を4で止めた。

 9回に守護神の高橋朋がリードを守りきれず、試合は延長戦。嫌な雰囲気を払しょくしたのは4番の一振りだった。

 10回、2つの四死球で2死一、二塁とすると、打席には中村。この回からマウンドに上がった楽天の4番手・青山から外角のスライダーをフルスイングすると、打球は高々と舞い上がり、レフトフェンスを越えて歓喜のライオンズファンの中に吸い込まれた。

 日本ハム・中田に3本差をつける26号3ランは試合にピリオドを打つ一発。中村は「入るとは思わなかった」とその手応えを口にし、外野が前進守備だったこともあり「早く打球が落ちてサヨナラ打になれ」と念じていたという。

 劇的な勝利の裏には、この試合で連続試合安打が途絶えてしまった秋山が直前にしっかりと四球を選んでくれたこともあったが、「記録がかかっているのに、しっかり四球を取ってくれた。何とかしたいという気持ちは強かった」と中村。「たまには打たせてください」と普段よりも冗舌な主砲の活躍に田辺監督も「よく決めてくれました」と満足げだった。

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