金子でオリ4連勝!球団通算10000試合飾った!

[ 2015年7月14日 05:30 ]

<オ・ロ>今季3勝目でメモリアルゲームを飾り、平野佳(左)から笑顔でウイニングボールを受け取る金子

パ・リーグ オリックス5―3ロッテ

(7月13日 京セラD)
 新たな歴史を刻む、メモリアル試合を祝う白星。本拠地の歓声を背に、お立ち台に上がったのはオリックスのエース金子だった。阪神に続き2球団目、パ・リーグでは初の1万試合到達。「節目の試合で勝ててうれしい。ちょうどその試合で投げられて光栄」。6月13日の阪神戦(京セラドーム)以来1カ月ぶりの3勝目を挙げた右腕は、そう言って頬を緩ませた。

 「今年は投げ始めも遅くて…。この1カ月も全くチームに貢献できなくて悔しかった」。汚名返上のマウンドでもあった。5日のソフトバンク戦(ほっと神戸)では4回1/3で自己ワーストの8失点KO。中7日の間隔を空けての登板は初回、打者3人をわずか6球で料理。これで波に乗った。7回まで2安打無失点。今季初完投が目前だった9回2死で降板したものの、6安打3失点とエースの存在感を示した。

 昨年11月に右肘を手術。復帰は開幕から約2カ月後、5月23日までずれ込んだ。防御率5点台と、思うに任せない投球。そんな中で前夜、同い年の右腕・近藤から大きな勇気をもらった。4度の右肘手術を乗り越えて、実に1411日ぶりの白星。「おめでとう」。そう声を掛けた金子は「最初から一緒にやってきた数少ない選手。手術の大変さは分かるし、本当に凄い」。自分以上の苦難を乗り越えた同志。この日は「ゲーム中に肘のことを考えることなく投げられた」という。それが何よりの収穫だった。

 チームは1分けを挟んで4連勝。それでも借金はまだ15ある。阪急時代の60年代にリーグ3連覇、70年代には3年連続日本一にも輝いた名門。エースは言った。「先輩方の功績を引き継いでいきたい」。その言葉には強い決意がにじんでいた。

 ▼オリックス・福良監督代行 金子に尽きる。(1万試合目の勝利は)本当にうれしい。

続きを表示

2015年7月14日のニュース