梶谷、松本 先頭打者から連弾!DeNA 巨人戦4連勝で3位浮上

[ 2015年7月14日 05:30 ]

<D・巨>1回、右中間に先制ソロ本塁打を放つ梶谷

セ・リーグ DeNA7―4巨人

(7月13日 横浜)
 DeNAは13日、首位・巨人を7―4で下し、単独3位に浮上して1・5ゲーム差に迫った。初回、今季初めて1番に座った梶谷隆幸外野手(26)が先頭打者本塁打を放つと、今季初めて2番で起用された松本啓二朗外野手(29)も今季1号ソロ。初回先頭打者からの2者連続本塁打は横浜時代の05年に石井、小池が記録して以来10年ぶりとなった。中畑監督は打線を大幅に組み替え、見事に的中した。

 試合開始早々、横浜スタジアムで立て続けにどよめきが起きた。ベンチの中畑監督も驚いた。「これだけいいスタートを切れる試合はない」とうなったのは初回。今季初めて1、2番コンビを組んだ梶谷と松本が2者連続本塁打を放った。

 初球、梶谷が高木勇からバックスクリーン右に運ぶ先頭打者本塁打を放つと、松本も3球目を右中間へ2年ぶりの一発。わずか4球で2点を先制した。初回に先頭打者からの2者連続弾は、球団では05年6月1日楽天戦(横浜)で石井(現広島内野守備走塁コーチ)、小池(現DeNA外野守備走塁コーチ)が放って以来10年ぶり5度目。2回も1、2番で連続タイムリーの大暴れだった。

 梶谷が3試合連続無安打に終わった前日の試合後、中畑監督は不動の3番を呼び止めた。「1番で使う。何も考えずに思いっきりいけ」。リフレッシュも兼ねた打順変更。梶谷は「監督に声を掛けられて楽になった。本当に何も考えずに打ちました」と感謝した。

 「高木勇に対しての相性を含めて相手が嫌がる打線にした。うまくはまってくれた」と中畑監督。主に1番を打つ石川の右膝負傷もあり、大幅に打線を組み替えた。2番は松本と関根で迷ったが、一夜明けて松本の先発起用を決断した。これが物の見事にはまった。2人合わせて6安打4打点。プロ入り初の1試合4安打を放った松本は「カジ(梶谷)が打ったので思い切っていこうと思った」と声を弾ませた。

 梶谷は復活への手応えも感じていた。この日の試合前練習でロングティーでトップの位置を深く取ることを確認。「安打は出ていないけど感覚は悪くない。そろそろ本塁打出ますよ」。予告通りの先頭打者弾だった。首位の巨人に4連勝し、1・5ゲーム差に詰め寄った。借金も2に減らした。前半戦の残り2試合に勝てば勝率5割に戻せるため、梶谷は「借金はない方が、野球も人生もいい」と気合を入れた。

 14日はドラフト2位左腕・石田が先発でデビューする。中畑監督は「伸び伸びやってくれるんじゃないか」と新星誕生に期待を込めた。 (平尾 類)

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