レジェンド校・同志社 91年ぶり聖地へ井上13K完投発進

[ 2015年7月14日 06:03 ]

大谷戦に先発して9回7安打13奪三振2失点と好投した同志社の左腕井上

第97回全国高校野球選手権京都大会2回戦 同志社3―2大谷

(7月13日 太陽が丘)
 第97回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の地方大会は13日、32大会で292試合が行われた。京都大会では、1915年の全国中等学校優勝野球大会(現選手権大会)の予選に第1回大会から出場を続ける同志社が井上瞭投手(3年)の13奪三振の快投でシード校の大谷を撃破。91年ぶりの夏出場に向け好発進した。

 91年ぶりの聖地に向け、これ以上ない勢いを付けた。同志社の左腕・井上瞭がキレのあるスライダー、フォークを武器に4者連続を含む13三振を奪い2失点(自責1)完投。同点で迎えた6回に7番・小野の中前適時打で奪ったリードを守り切った。

 「(三振は)狙ってました。4回からは真っすぐが良くなった」

 同校は、1915年に始まった全国中等学校優勝野球大会の予選に第1回大会から出場を続ける予選皆勤15校の一つ。夏の全国大会には過去2度出場しており、甲子園初開催となった24年の第10回大会にも出場している。ただ、19校が出場した同大会以降は宇都宮(栃木)とともに春夏合わせ全国大会への出場がない。宇都宮が初戦突破したのに対し、同志社は初戦敗退しており時間的に最も甲子園から遠ざかる。

 かつては府内の強豪校の一つだったが、78年準優勝以降は低迷。2000年以降では00年と12年の4回戦進出が目立つ程度。それが、昨夏から主戦を務める井上瞭が急成長を遂げたこともあり、今春は1次予選で京都翔英を3―1で破るなど力をつけてきた。井上瞭が「1つずつ勝って、長い夏にしたい」と話せば、野村一成監督は「(甲子園は)おのずと見えてくるもの。私たちは弱小校ですから、集まったメンバーで一戦一戦、戦うしかない」と謙虚だった。合言葉はチームワークを大切にする「常笑野球」。聖地に向け、笑顔で進撃を続ける。 (細川 真里)

◇夏の予選皆勤15校◇

校 名  旧校名(地区)

岐阜 岐阜中(岐 阜)
旭丘 愛知一中(愛 知)
時習館 愛知四中(愛 知)
西京 京都一商(京 都)
山城 京都五中(京 都)
同志社 同志社中(京 都)
市岡 市岡中(大 阪)
桐蔭 和歌山中(和歌山)
関西学院 関西学院中(兵 庫)
神戸 神戸一中(兵 庫)
兵庫 神戸二中(兵 庫)
鳥取西 鳥取中(鳥 取)
米子東 米子中(鳥 取)
大社 杵築中(島 根)
松江北 松江中(島 根)

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