八幡南　初の５回戦進出！１メートル６７左腕・山川１失点完投

第９７回全国高校野球選手権福岡大会４回戦 八幡南２―１北九州

（7月13日 北九州市民）
　八幡南の左腕、山川は試合終了の瞬間、感情を爆発させた。１メートル６７と小柄で、直球の最速は１２７キロ。それでも独学で習得したチェンジアップを駆使して、北九州打線に的を絞らせず「強気で攻めて流れをつかもうと。８５～９０点ぐらいです」と振り返った。

　入学時はカーブしか投げられず、福盛徳之監督に相談。チェンジアップの習得を勧められた。縫い目に指をかけず抜くように投げたら、面白いように空振りが取れた。今まで右打者にしか投げなかったが、この試合は左打者の４番・米園に初めて投じて三振も奪った。チームは初の５回戦進出。福盛監督は「ウチの歴史をつくってくれている代」と３年生に全幅の信頼を寄せる。八幡南史上、最も長い夏をまだ終わらせるつもりはない。（白鳥　健太郎）