藤嶺藤沢 石井貴コーチ効果だ!3月就任、内角攻め伝授

[ 2015年7月14日 06:02 ]

<厚木・藤嶺藤沢>3回2安打無失点の好投を見せた藤嶺藤沢・岡本

第97回全国高校野球選手権神奈川大会1回戦 藤嶺藤沢8―0厚木

(7月13日 いせはら)
 2回無死一塁。藤嶺藤沢のエース右腕・岡本は思い切り腕を振り、内角へ直球を投げ込む。力ない打球をさばいて投ゴロ併殺でピンチを脱した。3回を投げ2安打無失点。7つのゴロアウトに「外角を狙われていたので内角で打たせていこうと思った」と胸を張った。

 今年3月にコーチに就任したOBで元西武の石井貴氏から、さまざまな投球術を伝授された。チェンジアップは石井コーチから松坂(ソフトバンク)の握りを聞いて投げ始めた。試合前の調整法も「2日前に100球くらい投げて、前日は30~50球」と、元プロの助言を取り入れた。

 現役時代はシュートで打者の懐を攻めた石井コーチは「最初に指導に行った時は、死球を怖がって内角に投げられない投手もいた。(一番大事なのは)逃げない投球」と、教え子の内角攻めに満足そうだった。4月に就任した中丸洋輔監督は「石井さんは選手に入り込んでくれている」と投手陣の改革に感謝した。

 今年は高校野球が始まって100年で、偶然にも同校も創立100周年。岡本は「エースとして勝てる投球がしたい」と30年ぶりの甲子園出場へ力を込めた。 (川島 毅洋)

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