グリエル開幕間に合う!自国Lで敗退、球団「早期合流求める」

[ 2015年3月20日 05:30 ]

早期の合流が期待されるY・グリエル

 昨オフに巨人との争奪戦を制し、残留したDeNAのユリエスキ・グリエル内野手(30)が27日の巨人との開幕戦(東京ドーム)に間に合う可能性が出てきた。キューバの国内リーグで所属するインダストリアレスが18日(日本時間19日)に2次リーグで敗退。早ければ近日中にも来日する。DeNAはオープン戦単独首位と絶好調。「キューバの至宝」の早期合流で強力打線が完成し、開幕ダッシュを狙う。

 本人の胸中は複雑かもしれないが、DeNAにとっては朗報だ。キューバの国内リーグ・2次リーグでインダストリアレスは18日(日本時間19日)のフベントゥ戦に5―6で逆転負け。Y・グリエルは代打で途中出場し1打数無安打だった。この敗戦で8チーム中5位以下が確定し、上位4チームが進出するプレーオフ準決勝ラウンド進出の可能性が消滅。19日(同20日)の最終戦後は来日に支障がなくなった。

 「打線の中心として絶対に必要な選手。体調に配慮しなければいけないが、早期合流を求めると思う」と球団関係者。今季から2年契約で加入した弟のL・グリエルと共に、早ければ近日中にも来日する。試合勘に問題がないことから2軍で調整する必要もなく、27日の巨人との開幕戦に間に合う可能性が出てきた。

 キューバ代表のY・グリエルは昨年6月に来日。62試合に出場し、打率・305、11本塁打をマークした。「来年もDeNAでプレーしたい」と望んで帰国。オフには巨人との争奪戦になったが、総額5億円(年俸3億5000万円)の破格の条件提示で残留した。

 早期合流のプラスアルファは計り知れない。中畑監督は「彼がいるのといないのでは、相手に与える脅威が全く違う」と強調する。チームはオープン戦7勝3敗2分けで単独首位と好調だが、唯一の懸案事項が二塁。石川が右肘痛で本調子ではなく、即戦力のドラフト5位・山下幸(国学院大)も打率・179と苦しんでいる。Y・グリエルは本職は三塁だが、昨年も二塁で35試合に出場しており、センターラインの不安が解消される。打順は3番の予定。4番・筒香、5番には巨人から移籍したロペスが座る主軸に、昨季盗塁王の梶谷を1番に据えたリーグ屈指の強力打線が完成する。

 今後は球団がY・グリエルと交渉し、来日スケジュールを調整する。98年以来17年ぶりのリーグ優勝を狙う今季、中畑監督が宣言する開幕ダッシュへ役者はそろった。

続きを表示

2015年3月20日のニュース