大谷「頼りすぎかな」 18歳最後の夜はハムの快進撃に貢献

[ 2013年7月4日 22:28 ]

日本ハム・大谷は6回途中まで1失点と好投

パ・リーグ 日本ハム4―3ソフトバンク

(7月4日 ヤフオクD)
 降板してから1時間半。どことなく落ち着かない表情でベンチに座っていた18歳最後の夜だったが、最後の打者ソフトバンク・ラヘアが三振に倒れると、ようやく笑みがこぼれた。

 「リズムをつくれなかったが、打線といい守備に助けられた」と大谷。初回、制球が定まらず無死一、二塁のピンチを招いた。1死二、三塁となり、4番松田の当たりは痛烈なライナーで三塁を襲った。これを今浪がジャンプしてキャッチ。抜けていれば先制点を奪われたところだけに、運命の分岐点だった。立ち直った大谷は5回まで安定した投球を見せ、6回に1点は失ったものの、6安打投球は合格点が付けられる2勝目となった。

 「頼れる先輩ばかり。ちょっと頼りすぎかなとも思う。次は自分が勝利に貢献できるようにしたい」としきりにチームのおかげであることを強調した大谷。新人の立場で大きなことは言えないのだろうが、日本ハムはこれで3位に浮上。一時2桁あった借金も、リーグ戦再開後、9勝2敗の好成績で、逆に今季最多の貯金2になった。

 まだ2勝だが、チームがこれから優勝戦線に食い込めるかどうかを占う意味で大事な一戦だった試合に頼られ、そして十分に貢献した。背番号11は徐々に頼れる存在になりつつある。

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2013年7月4日のニュース