畠山4戦連発!逆転V20号でコイ3連破、9連勝!

[ 2011年9月16日 06:00 ]

<広・ヤ>4回無死一塁、畠山が左越えに4試合連続の第20号逆転2ランを放つ

セ・リーグ ヤクルト8-1広島

(9月15日 マツダ)
 主砲の快音も、連勝も止まらない。ヤクルト・畠山和洋内野手(29)が15日、広島戦の4回に自身初の4戦連発となる逆転20号2ラン。この一撃に勢いづいた打線は14安打8得点で、今季2度目の9連勝を飾った。4月、そして今月と2度の9連勝中、畠山はともに打率4割を超える驚異の活躍。まだ4番としての実力が未知数だった4月から、今は不動の4番としてチームの信頼を勝ち取った男がいる。

 自身初の4戦連発。畠山は「たまたまでしょう」とかわしたが、喜びは隠せない。顎ひげを蓄えたいかつい顔に人懐っこい笑みが広がった。

 「余裕を持って打席に入れています。今は甘い球をしっかり振りにいけているし、芯に当たる確率も上がっている」

 まるでVTRだった。1点を追う4回無死一塁。フルカウントからの7球目、139キロの直球を捉えた。豪快なアーチが着弾したのは3日連続で左中間席のほぼ同じ位置。11日の阪神戦(神宮)からの4戦連発は全て値千金の2ランだ。自己記録を更新中の本塁打は大台20号に到達。試合前まで並んでいた広島・栗原の目の前で突き放す77打点は、再びリーグ単独トップに躍り出た。

 小川監督も「僕の想像を超えている働き」と愛弟子の成長に目を細める。2軍監督時代の01年、入団1年目の畠山を初の2軍戦に8番で起用すると「クリーンアップ以外を打ったの初めて」。18歳でそう豪語する姿に驚いたという。強く印象に残っているのはミスをすればすぐに取り返す姿勢。数年前の宮崎フェニックス・リーグでは2死二、三塁から三ゴロを捕球し、なぜか二塁へ送球。激怒されたその直後の打席で本塁打を放ったのも思い出だと振り返る。

 今は1軍で堂々の4番。ミスをしていなくても、大事な場面で結果を残す頼れる存在だ。畠山がスタメン起用されてから始まった4月の9連勝中は打率・429、6本塁打、12打点で勝利打点3度。9月の9連勝中も打率・400、4本塁打、13 打点で勝利打点は3度マークしている。「前回も、今回も彼抜きでは9連勝はなかった」と指揮官。畠山の「今は(本塁打の)本数より、首位にいるのが幸せ。ホームランだけじゃなく、いいところで打てればいい」というコメントが、何より小川監督を喜ばせている。

 ≪今季ヤクルトで2人目の4戦連発≫畠山(ヤ)が4試合連続本塁打で自身初の20号。今季ヤクルトで4戦連続アーチは8月のバレンティンに次ぎ2人目だ。連続試合本塁打の球団記録は07年ガイエルまで6人の外国人がマークした5試合連続。あす17日横浜戦で球団タイ、チームの日本人では初となる5戦連発に挑戦する。また今季の畠山は広島戦でカード別最多の8本塁打。うちマツダでは6本を放ち栗原(広)と並び最も多い。これでチームは4月以来2度目の9連勝。ヤクルトは昨年8月に10連勝をマーク。2年連続で2桁連勝を記録すると球団史上初めてになるがどうか。

 ▼ヤクルト・宮本(3安打)いい悪いを考えずに、1打席に集中していきたい。

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