梨田後任“最有力”は白井一幸氏 ドラフト後初の生え抜き監督実現か

[ 2011年9月16日 10:00 ]

日本ハムの来季監督に浮上した白井氏。現在は横浜の2軍監督を務める

 日本ハム来季監督に球団OBで現横浜2軍監督の白井一幸氏(50)の就任が最有力であることが15日、分かった。

 同球団はこの日、梨田昌孝監督(58)の今季限りでの退任を発表。水面下では後任人事に着手しており、03~07年までトレイ・ヒルマン前監督の下でヘッドコーチを務め、野球理論と育成の手腕に定評のある白井氏に白羽の矢を立てた。白井氏の監督就任が実現すれば球団初のドラフト入団による生え抜き監督となる。

 大社啓二オーナーは次期監督について「スカウティングと育成という球団の方針を理解してくれる人。球団がやってきたことを継承してもらいたい」と話した。その条件にピタリと当てはまるのが白井氏だった。

 01年は日本ハムの2軍監督、ヒルマン政権下ではヘッドコーチも務め、日本一に貢献した生え抜きの球団OB。駒大時代は主将を務め、プロ入り後もリーダーシップを発揮し、周囲の信頼は厚かった。また、今では当たり前のウエートトレーニングにいち早く取り組むなど、現役時代から野球理論は卓越していた。

 球団も白井氏の指導者としての資質を早くから見いだしていた。96年に現役引退すると、ヤンキースのコーチ研修に派遣。将来を見据え、英才教育を施した。白井氏自身も、ヒルマン前監督が指揮を執るロイヤルズで特別コーチ兼スカウトアドバイザーを務めるなど実績を積んだ。

 球団はかつての万年Bクラスからメジャー方式のスカウティングと育成で、チーム強化に成功。今後もその方針は変わらないが、転換期を迎えているのも事実。ダルビッシュは今オフにポスティング・システム(入札制度)を行使してメジャー挑戦する可能性が高い。稲葉、金子誠も40歳前後となる。陽岱鋼(ヨウダイカン)や中田ら若手の成長に合わせたチーム再編を迫られている。

 順調に進めば、球団にとっては92年の土橋正幸氏以来、4人目の生え抜きOBによる監督誕生。日本ハムが親会社となってから入団した選手としては、初めてとなる。来季は北海道移転から9年目。北の大地に新政権を迎え、新しい日本ハムが始動する。

 ◆白井 一幸(しらい・かずゆき)1961年(昭36)6月7日、香川県生まれの50歳。志度商―駒大を経て83年ドラフト1位で日本ハム入団。96年オリックスに移籍。通算1187試合に出場し打率・246、49本塁打、334打点。87年に二塁手としてベストナインとゴールデングラブ賞に選ばれ、91年には最高出塁率のタイトル獲得。96年に現役引退後、97~98年に日本ハム球団職員としてヤンキースのコーチ研修に派遣。00年に日本ハムの2軍総合コーチ、01年に同2軍監督を経て、03年、1軍ヘッドコーチに就任。06年にはヒルマン監督の下で日本一に貢献した。今季から横浜の2軍監督を務めている。

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