目覚めたハマの希望砲 筒香、場外弾に初猛打賞も

[ 2011年9月16日 06:00 ]

<横・巨>3回2死一塁、筒香は小野から同点2ランを放つ

セ・リーグ 横浜6-5巨人

(9月15日 横浜)
 右翼席後方、一度バウンドした打球は「鳩サブレー」の看板も越え場外へ。横浜・筒香の135メートルの3号同点2ランにファンも度肝を抜かれた。「手応えはありました。でも飛んでいったって言うけど、(着弾点は)見えなかったんですよ」。10代と思えぬ頼もしさだ。

 追い込まれても慌てなかった。2点を追う3回2死一塁。小野の直球を2度ファウルし迎えた1ボール2ストライクの4球目。甘いスライダーを振り抜いた。

 通常、打者は追い込まれると直球待ちで変化球に対応するスタンスを取るが、筒香は違った。「直球というわけではなく、インコースに変化球が来ると思って…。ファームで対戦しているんで」。2回には左翼線二塁打。5回に6点目を叩き出す左中間二塁打。プロ初の猛打賞。プロ初のお立ち台。低迷するチームの中で輝き、上位いじめを演出した。尾花監督も「三振も多いけど、追い込まれてからしっかり打ったね」と称えた。

 ハマの未来の象徴が本領を発揮し始めた。「応援のおかげで打てたと思います。これからも期待してください」。お立ち台に立つ19歳。その笑顔だけは青年そのものだった。

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