ダル、後輩にエール!直球オール150キロ超

[ 2011年3月24日 06:00 ]

西武との練習試合で3回無失点と好投したダルビッシュ

練習試合 日本ハム2-1西武

(3月23日 札幌ドーム)
 20日ぶりのマウンド。最強右腕は健在だった。3日のヤクルト戦(札幌ドーム)後に右肘違和感を訴えた日本ハム・ダルビッシュが、西武との練習試合(札幌ドーム)に先発して3回1安打無失点。全36球中22球の直球が全て150キロオーバーで、最速は154キロだった。41球のうち34球が150キロを超えた前回登板を上回る快投だ。

 「右肘の不安もなく、しっかりと腕を振れた。140キロ台が1球もなかったのはよかった」。この日から開幕したセンバツに母校・東北が出場。無観客で行われた練習試合で見せた快投は、東日本大震災に被災しながらも甲子園のグラウンドで堂々と行進した後輩たちへのエールでもあった。

 「正直、野球どころではないと思うが頑張ってほしい」。高校3年間を過ごした第二の故郷・仙台は甚大な被害に遭った。面識こそないものの、母校野球部の5歳先輩の選手が津波の犠牲になったことも報道で知った。「同じ寮で生活し、同じ食事をし、同じ球場で練習した先輩なので寂しい。高校時代に対戦した選手で亡くなった人もいるかもしれない。今は生きているだけありがたい」。そんな感情を胸に秘めながらのマウンドだった。

 センバツ開幕日の快投。「電力問題もあるが東京、東北電力管轄外はそろそろ野球をやる時期かな。開幕したらみんなを笑顔にできるように頑張ります」とダルビッシュ。被災者に勇気を、笑顔を。晴れて開幕を迎える4・12西武戦でも、再び剛腕をうならせる。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ(ダルビッシュの)痛めた右肘はきょうの投球を見る限り何も問題ない。ただ、回復具合はあすになってみないと分からない。中6日で次は60~80球を投げさせたいが、それもあすになってからだね。

 ◆東北高校時代のダルビッシュ 地元・大阪を含め30校以上の誘いの中から進学し、1年秋からエースとして活躍。2年春から4季連続甲子園出場を果たし、2年夏は常総学院に敗れ準優勝。3年春のセンバツでは1回戦で熊本工相手に10年ぶり、史上12人目のノーヒットノーラン。高校通算成績は67試合で防御率1・10。2年先輩に高井雄平(ヤクルト)、1年先輩に佐藤弘祐(巨人ブルペン捕手)がいる。3年時は主将を務めた。

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