JR九州 74年ぶりの黒獅子旗まで一歩及ばず

[ 2010年9月8日 06:00 ]

<東芝・JR九州>優勝を逃しガックリと肩を落とすJR九州ナイン

 【第81回都市対抗野球大会・JR九州0―2東芝】JR九州敗戦が決まった瞬間、ベンチで全員がうなだれた。1954年の八幡製鉄以来となる、黒獅子旗の関門海峡越えはならなかった。

 今大会初先発の浜野は7安打2失点完投も勝利には結びつかずに「死球とか気にせずもっと内角を突けばよかった。久慈賞をもらっても…、制球に磨きをかけないと」と涙をこぼした。
 チームに学生時代、華々しい活躍をした選手はいない。「練習は厳しいし、ほかのチームと選手を獲りあっても来てくれない。だからJR九州で野球をやりたいという子だけでやってます」。浜野も国士舘大時代はリーグ戦の実績はほとんどない。それでも吉田監督の指導を受けて、ドラフト候補となり大舞台の決勝で先発を務めるまでに成長した。
 前年の日本選手権との秋夏連覇なら史上初の快挙だった。それでも吉田監督は「浜野は一番信頼できる投手だから先発させた。選手が自信を持って戦ってくれたので、次も期待に応えられるゲームができると思う」。すでにその目は秋を見据えていた。

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2010年9月8日のニュース