阪神 拙守で先発もり立てられず

[ 2010年9月8日 23:04 ]

 【阪神1―10中日】大事な試合で最も避けなければいけない展開だった。一回に背負った5点が阪神に重くのしかかった。中日に0・5ゲーム差に迫られ、真弓監督は「投手を含めた守りをもう少し粘り強くできないと、一方的な試合になってしまう」と嘆いた。

 メッセンジャーは絶対的な安定感があるわけではない。その右腕をもり立てたいはずの一回の守備にほころびが出た。先頭に初球を左前に運ばれた直後だった。盗塁を仕掛けた荒木に城島が二塁へ送球。タイミングはアウトだったが、鳥谷のグラブから白球がこぼれた。
 流れを断つとすれば、0―3となってからの1死二、三塁だった。谷繁の遊ゴロを鳥谷が本塁へ。城島のミットに収まったかに見えたボールは、すべり込んだブランコにはじき出されて、痛恨の2点を与えた。
 不安定さを象徴するように、先発右腕は二回途中に森野に投球を頭部に当てて退場。「森野選手が大丈夫だったのが何よりの救い」と言うのがやっとだった。指揮官は「もう少し球際の強さを見せてくれれば、2、3点で何とか抑えられた」。守りのミスは優勝争いで命取りになりかねないだけに、立て直しを期した。

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2010年9月8日のニュース