早大監督に岡村氏就任へ 熱意と指導力に定評

[ 2010年9月8日 06:00 ]

東京ガス時代、都市対抗野球で活躍した岡村猛氏

 東京六大学リーグの早大野球部第18代監督に、東京ガス・岡村猛氏(54)の就任が内定した。

 岡村氏は佐賀西から74年に早大入学。二塁手として活躍した。リーグ戦には2年春から出場し、通算50試合で打率・275ながら、早慶戦では打率・385と無類の勝負強さを発揮。小柄ながらガッツあふれるプレーで同期の山倉和博捕手(元巨人)らとともにチームを引っ張った。早大卒業後は、78年に東京ガスに入社。都市対抗に補強も含めて6度出場するなど、俊足強打の内野手として鳴らし、81年の都市対抗2回戦、河合楽器戦では本塁打も放った。
 早大は6年間チームを率いた応武監督が任期満了。11日に開幕する秋季リーグ戦を最後に退任するため、OB会組織を中心に後任の人選を進めてきた。その中で現役引退後は東京ガスでコーチを務めるなど、熱意と指導力に定評のある岡村氏に一本化。スポニチ本紙の取材に対し同氏は「何も聞いておりません」と話すにとどまったが、すでに東京ガス本社上層部も岡村氏の監督就任の件を了承。快く送り出す方針を固めており、就任に向けて支障はない。
 斎藤佑樹主将(4年)ら現チームの主力が卒業する来春、新監督の下で早大が再出発を図る。

 ◆岡村 猛(おかむら・たけし)1955年(昭30)4月1日、佐賀県生まれの54歳。佐賀西から早大に進み、現役時代は同学年だった法大・江川、金光らと火花を散らした。東京ガスでは11年間プレー。89年からはコーチも務めた。その後、社業に専念し、横浜支社長などを経て現在は本社総務部に勤務。

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2010年9月8日のニュース