松井稼マイナーで終戦…視野広げ日本球界復帰も

[ 2010年9月8日 06:00 ]

渡米7年目で初のマイナーで最終戦を迎えた松井稼

 ロッキーズ傘下3Aコロラドスプリングズ所属の松井稼頭央内野手(34)が、来季日本球界に復帰する可能性が出てきた。マイナーの全日程が終了した6日(日本時間7日)、日本復帰を視野に入れていることを初めて明言。またパイレーツ傘下3Aインディアナポリス所属の岩村明憲内野手(31)も同様の意向を明かし、ともに少しでも多い出場機会を求め日本を含めた中で移籍先を探す考えだ。

 来季は必要とされる場所でプレーしたい。渡米7年目で初めてマイナーで最終戦を迎えた松井稼が、初めて日本に戻る可能性を口にした。「視野を広げて考えたい。今までFAの時はアメリカか日本かとはっきりさせたけど、同じように考えていきたい。あとは選手として自分のことを必要としてくれるかどうか。それが大事」
 今年5月、極度の打撃不振でアストロズから戦力外通告を受けた。日本国内復帰の選択肢もある中で、あえてメジャーにこだわった。しかしロ軍では昇格はならず「悔しいし寂しい気持ちもある」と語った。3Aでは82試合で打率・262、2本塁打、29打点、7盗塁。最後の10戦に限れば打率・366と復調しており「(マイナー生活は)無駄じゃなかった」と話す。守備でもチーム事情から二塁に加え遊撃もこなすなど、プレーの幅は広がった。何よりメジャーより厳しい日程と移動の中で大きな故障にあわず、1年を過ごせたのは大きな自信になった。
 来季最も重視するのは出場機会。マイナー契約からでもメジャーへ、というこだわりはもうない。獲得へ向け調査を行っている楽天については「選手として、必要とされることほどありがたいことはない」と話した。しばしの休息を挟み近日中に帰国する。

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2010年9月8日のニュース