中日、山井好投で0・5差…大勝の陰で光る投手力

[ 2010年9月8日 22:54 ]

 【中日10―1阪神】五回終了時に夜空へ打ち上げられた派手な花火にも負けない爆発ぶりだった。中日が14安打で10点を挙げ、首位阪神に再び0・5ゲーム差に迫った。ただ、前夜に零敗したうっぷんを晴らした打線の陰で光ったのは、中日が誇る投手力だった。

 先発の山井は粘り強く低めを突き、要所を締めて8回1失点。阪神戦で初勝利をマークした。大事な試合で11三振を奪い、無四球で自己最多の7勝目を挙げた山井は「楽な相手ではないので、気を抜かずに投げた」と好投に胸を張った。
 中日の追撃態勢を支えているのは投手陣だ。10失点した8月26日の巨人戦を最後に、以後11試合の失点は3点以内。この間に敗れた3試合はいずれも1点差だった。
 3点台前半のチーム防御率は12球団トップ。この日の2けた得点で今季のチーム得点は478となり、ようやく失点の473を上回った。前日までセ、パの上位3チームで失点が得点よりも多かったのは中日だけだった。
 山井が感謝した一回の5得点は阪神の失策がからんだもので「打線が目覚めたというより、もらった点」と落合監督。計10得点の大勝にも「やっぱり山井だよ」とベテラン右腕をねぎらった。

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2010年9月8日のニュース