能見4カ月ぶり1軍合流 勝利で“恩返し”を

[ 2010年9月7日 06:00 ]

1軍合流した能見はキャッチボールで汗を流す

 右足甲のはく離骨折で長期離脱していた阪神・能見が、甲子園で行われた投手の指名練習に参加。約4カ月ぶりに1軍合流した。9日の中日3戦目に先発予定の左腕は、優勝争いが佳境に入った中での復活登板に「サポートをしてくれた方々に恩返ししないといけない」と強い決意を口にした。

 昨季チーム勝ち頭の13勝を挙げた左腕は、5月2日の巨人戦で走塁の際に右足甲をはく離骨折。以後は2軍での慎重な調整が続けてきた。一方で、新人時代からアドバイスをもらってきた矢野が3日に今季限りでの現役引退を表明。早くリーグ優勝を決めれば、残り試合で矢野とプレーできる可能性も出てくるとあって「そういう思いは心の中にある。何とか実現させるためにも頑張らないと」。チームの優勝、そして矢野の花道のためにも負けられない。

 ≪坂井オーナー「心強いですね」≫阪神の坂井オーナーも能見の復帰を歓迎した。「心強いですね。大いに期待しています」。勝負の9月に向け救世主の出現を期待し、第1候補として名前を挙げていたのが左腕だった。中日との首位攻防戦に間に合ったことで、期待値がさらに高まったもようだ。「(7日からの3連戦は)大事な試合だが、まだ巨人を含めて三すくみでしょうから」と、ヒートアップする周囲とは対照的だった。

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2010年9月7日のニュース