現状は取りこぼし待ち 追い込まれた巨人 苦手ビジターで14試合

[ 2010年9月7日 09:09 ]

 巨人が3日からの中日3連戦で3連敗し、3位に転落した。リーグ4連覇を目指す王者は、窮地に追い込まれている。

 ここまで65勝56敗1分け。5試合を残す阪神との直接対決を含め、残り22試合を全勝すれば、87勝56敗1分けの勝率6割8厘となる。その場合、阪神が巨人戦以外で全勝しても、86勝56敗2分けの勝率6割6厘で、巨人が上回る。
 ただ、これはあくまで理論上の話で、状況は厳しい。今後2位中日との対戦はなく、現在自力では上回れない。7日に敗れ、首位阪神が中日を下すようだと、阪神に対しての自力での逆転も消滅してしまい、上位2球団の取りこぼしを待つしかなくなる。
 今後の戦いにも、不安材料が並ぶ。東京ドームでは今季36勝20敗だが、他の5球団の本拠地では19勝24敗。残り22試合中、本拠地での試合は8戦だけだ。さらに投手陣には立ち直りの兆しが見えてきたが、好調だった打線はつながりを欠く試合が続いている。
 原監督は「逆風が吹いている。ムードを変えるプレーが出ればいい。一人一人が男になるということ」と選手の奮起に最後の望みをかけるが、果たして…。

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2010年9月7日のニュース