西武 中島の犠飛でサヨナラ勝ち

[ 2010年9月7日 21:19 ]

サヨナラ犠飛を放ち、ナインに水をかけられ祝福される西武・中島(中央)

 【西武6-5日本ハム】5―5の九回無死満塁で、西武ドームの大型スクリーンには次打者の中島の姿が映った。「よっしゃー。決めていこう」。自らを鼓舞するように言い聞かせ、武田久の2球目を右方向へ打ち上げた。3番打者の犠飛でサヨナラ勝ち。西武が首位をしっかりキープした。

 4点を追う苦しい展開で、初対戦のケッペルに六回まで散発の3安打。攻撃の糸口をつかめなかった。エンジンがかかったのが先発投手が退いた七回。2死一、三塁で代打の代打、平尾がしぶとく一、二塁間を抜いて1点を返し、片岡の適時打で2点差。栗山の四球を挟み中島の同点打、フェルナンデスも適時打で続き計5点を奪った。

 七回2死からの5安打はほとんど詰まった当たりだ。渡辺監督は「気持ちの表れ。運も味方して、効果的に取れた」とにんまり。九回の攻撃でも相手の失策が絡むなど、執念が勝った。

 サヨナラ打の直後にフェルナンデスから大量の氷水を浴びせられた中島は「この勢いで最後まで行きたい」と宣言した。びしょぬれになりながら、一歩ずつ近づくゴールに胸を躍らせた。

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2010年9月7日のニュース