金子千エースの本領!11連勝トップタイの15勝目

[ 2010年9月7日 22:58 ]

8回、金泰均を併殺に打ち取り、笑顔でベンチに戻るオリックス・金子千

 【オリックス5-4ロッテ】金子千はマウンド上でもがいていた。直球は普段より3~5キロほど遅く、制球も定まらない。いきなり3点を失った。

 「バランスが悪くて狙ったところにいかない。でもズルズルいかないようにしよう」。二回からは粘りの投球だった。これが打線の援護を引き出し、11連勝でリーグトップの15勝に並んだ。
 「立ち直ったと言える内容かは分からない」と言うが、その分、光ったのは変化球。シュートとカットボールで内外角に揺さぶり、フォークボールを低めに落とす。8回を投げて11三振を奪った。オリックスで11連勝は阪急時代の佐藤義則が記録して以来25年ぶりだ。
 長野商高時代には「長野のイチロー」と呼ばれたくらい、投げても打っても野球センスは抜群。もともと多い女性ファンに加え、最近では男性からもファンレターが急増しているとか。
 「疲れは感じていない。ここからが本当の勝負」。3強浮上を本気で見据えている。

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2010年9月7日のニュース