イチロー 孤軍奮闘 着実に減る数字には語ろうとせず

[ 2010年9月7日 09:43 ]

アスレチックス戦の8回、右翼ポール手前に飛んだ打球を好捕するマリナーズのイチロー

 【マリナーズ2―6アスレチックス】イチローは3打席目に安打を放った。0―5と大きくリードされた6回2死無走者の場面。本格派左腕のアンダーソンが投じた外角高めへの速球をとらえ、鋭いライナーを左前に運んだ。10年連続200安打まで残り24試合で21本。着実に数字を減らしているが、本人は何も語ろうとしない。

 チームは完敗だった。1回、クリスプに左中間へ先頭打者本塁打を浴び、次打者バートンにも右翼フェンス直撃の三塁打。いきなり2点を先制された後も押されっぱなしだった。ブラウン監督代行は「(先発の)バルガスはボールが浮いていた。アンダーソンもほぼ完ぺきだったし」と淡々。攻めては2併殺、守りでも細かいミスが続くなど締まらない試合だった。
 その中でもイチローは奮闘している。8回の守備。右翼ポール手前に飛んだ打球に疾走、最後は体を横滑りさせるようにしながら左手を伸ばして、ギリギリのところですくい取った。厳しいヤジで知られるオークランドのファンからも歓声が上がり、イチローがボールを投げ入れると、もう一度大きな反応があった。(共同)

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2010年9月7日のニュース