松井、去就で騒がれても“集中”3安打!

[ 2010年9月7日 06:00 ]

アスレチックスに快勝し、コーチ陣とグータッチするエンゼルス・松井

 【エンゼルス7―4アスレチックス】エンゼルスの松井秀喜外野手(36)が5日(日本時間6日)のアスレチックス戦で出場9試合ぶりの3安打。甘い球を仕留める集中力を発揮した打撃内容に「試合に勝って、その中でヒットを打てれば(気持ちは)全然違う」と笑顔だ。

 2回の第1打席は外角低めの出し入れで簡単に追い込まれたが、ややコースが甘くなった4球目を左前へ。3回は初球を右前へ運んだ。3安打目は状況判断が光った。7回1死三塁、外角の変化球を前進守備の一、二塁間を抜く右前打にして「三振だけは避けたい場面。バットに当たればああいうこともある」。大振りせずチームにとって最善の打撃で、ダメ押し点につなげた。
 首位レンジャーズと9・5ゲーム差で地区4連覇は絶望的。さらに自身の去就問題にも注目が集まる中で松井は「自分がいい準備をして集中して打席に立つ。自分のやるべきことに専念できれば周りが気になる、ならないという話にもならない」と話す。5回1死二塁では真ん中高めの球を打ち損じて二飛に倒れて、バットを地面に放り投げて珍しく感情をむき出しにした。自身は来季もメジャーで戦う覚悟を決めている。契約延長についてシーズン終了後にチームと話し合うが、仮にエ軍放出となってもメジャー残留がかかる松井にとって消化試合などない。
 9月からはベンチ枠が25人から40人に拡大する。プレーオフ進出を逃せば、松井の出場機会はさらに減る可能性がある。残り25試合、揺らぐことのない信念が試される。

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2010年9月7日のニュース