力負けしたJR九州 黒獅子旗は海峡越えず

[ 2010年9月7日 23:00 ]

 【第81回都市対抗野球・JR九州0-2東芝】敗戦が決まった瞬間、ベンチで全員がうなだれた。1954年の八幡製鉄以来となる「黒獅子旗」の関門海峡越えを目指したJR九州は、打線が散発3安打と力負け。吉田監督は「(東芝の)藤田君の緩急を使った投球に、うちが打ちあぐねた」と肩を落とした。

 先発のプロ注目右腕、浜野は8回2失点と踏ん張った。だが序盤は直球、変化球とも高めに浮き、甘く入ったスライダーを打ち返された。六回以降は1人の走者も出さなかったが「悔しさしかない。やっぱり立ち上がり。コントロールで苦しんだ」と涙で声を詰まらせた。
 吉田監督は「選手が自信を持って戦ってくれたので、次も期待に応えられるゲームができると思う」。指導の厳しさで知られる鬼監督の目は、社会人日本選手権の連覇に向いていた。

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2010年9月7日のニュース