阪神が逆転で首位奪回!久保田が5勝目

[ 2010年8月15日 21:56 ]

 【阪神9-6ヤクルト】阪神が逆転勝ちで首位に返り咲いた。5―6の8回無死一、二塁から金本の右前打で同点。なおも一、三塁から城島が左翼線二塁打を放ち、勝ち越した。4番手の久保田が5勝目。ヤクルトは4番手の松岡が誤算だった。

 “あり得ないこと”が起きたのは二回だった。1死走者なしで金本の右翼への大飛球が天井にぶつかり、フェア地域へ落下した。プレー続行のはずが、一塁塁審がファウルと判定。審判団の協議、真弓監督の必死の抗議でもジャッジは変わらなかった。
 球場に納得のいかない空気が残る中、金本が最高の結果を出す。外角低めの速球をたたいた中越えの10号ソロは、17年連続2けた本塁打となる一発。「いろんなミスが出て…。結果的にホームランになってよかったです」
 一時は4点のリードを奪うも、泣きどころの投手陣が六回に相手に勝ち越しを許す。しかし、1点を追う八回無死二塁からブラゼルの平凡なフライを遊撃手が落球。一、二塁となったところで再び金本が右前に白球を運んで試合を振り出しに戻し、城島の勝ち越し打を呼び込んだ。通算2341安打で歴代13位の山本浩二(広島)を抜いた金本は「ちょっとおこがましいというか、びっくりしている」と恐縮した。
 巨人が敗れたために首位に再浮上。指揮官は「この時期なんで首位になったり、2位になったりの繰り返し」としながらも「とにかく一試合一試合勝っていって、ゲーム差を広げていきたいと思う」と劇的な勝利の余韻に浸った。

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2010年8月15日のニュース