報徳学園 自慢の二枚看板「初パターン」で勝利

[ 2010年8月15日 14:07 ]

<報徳学園・福井商>9回裏福井商無死、近藤の飛球を左翼手木下が好捕しアピール

 【報徳学園4―2福井商】報徳学園は1回戦と同じ2投手の継投で接戦をものにした。ただ順番は逆。背番号「1」の3年生大西から、1年生の田村へ。永田監督が「初めてこういうパターンをつくった」と振り返った継投が大舞台で決まった。

 14日の夕方、永田監督は「いつも通りやったら打たれない。任せたぞ」と大西に先発を託したという。エースナンバーをつける左腕は7回2失点で監督の声に応えた。

 田村に先発を譲ることが多く、兵庫大会の投球回数はほぼ同じ。だが「エースだから先発」という強い思いもあった。満員の4万7千人を前に好投し「冷静に投げることができたし、気持ち良かった」。笑顔を見せた。

 8回に代打を送られても「完投するつもりだったから悔しかった」という気持ちを抑え、ブルペンにいた田村に駆け寄った。「あとは任せた」。田村は「1回戦では大西さんに助けられた。今回は自分がいい投球をしたいと思っていた」と2回を打者6人で片付けた。

 「心技体が充実してきた」(永田監督)というエースと調子を取り戻してきた1年生。自慢の二枚看板が勝ち進むほどに強固になる。

続きを表示

2010年8月15日のニュース