鬼気迫る雰囲気で好投!西口4月15日以来の勝利

[ 2010年8月15日 21:46 ]

6回を無失点で4カ月ぶりの2勝目を挙げた西武・西口

 【西武6-1オリックス】2軍調整ですっかり浅黒くなった肌に、無精ひげが伸びる。約1カ月半ぶりの1軍マウンドに立った西武の西口には、まるで侍のような、鬼気迫る雰囲気が漂っていた。

 代名詞とも言えるスライダーがさえわたった。カブレラ、バルディリスら好調な打者のバットが次々と空を切る。6回を2安打、三塁を踏ませずに無失点。4者連続を含む7三振を奪い、4月15日以来の白星となる2勝目を挙げた。
 「勝ててほっとしている」と右腕はしみじみと言った。7月1日に打ち込まれ、2軍落ち。渡辺監督には「下の先発の競争に勝たないと、上の先発はないぞ」とはっきりと言われた。通算164勝のプライドを捨て、若手に交じって灼熱の第二球場を走りに走った。
 「結果を出さないと上げてもらえないのは分かっていた。満足している」と西口。「2軍で結果を出して勝ち抜いた。これからの彼には大きな1勝になる」と話した指揮官は、スライダーを「往年の切れがあった」と評した。先発の「谷間」で連勝を8に伸ばしたが、チームにはそれ以上の価値が詰まっている。終盤戦に、勝負を知り尽くしたベテランが帰ってきたのだ。

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2010年8月15日のニュース