柴崎兄V打!佐賀学園 九州勢対決制し3回戦進出

[ 2010年8月15日 06:00 ]

<佐賀学園・長崎日大>2回、柴崎貴は左翼線に勝ち越しの適時二塁打を放つ

 【佐賀学園3-2長崎日大】佐賀学園が九州対決を制した。

 同点の2回2死一、二塁。柴崎兄弟の兄、貴也が内角の難しい球を、腕を畳んで流し打った。左翼のフェアゾーンぎりぎりに入る勝ち越しの適時二塁打。「最高です」。好機をきっちり仕留め、思わず左拳を突き上げた。大阪出身だが遊撃手で双子の弟、翔也と佐賀にやってきた。「母にはいろいろ迷惑を掛けた。寮生活で自立して助けられるようになりたい」。甲子園での活躍は何よりの恩返しだ。逆転勝ちで98年夏以来の3回戦に進出した。柴崎貴は「これから。とにかく次が大事」と意気込んだ。

 <長崎日大 序盤の失点響く>エース中村は2回までに3失点。4回以降は制球を重視して走者を1人も許さなかっただけに、序盤の直球主体の投球を狙われたのが響いた。2年生右腕は「気持ちを切り替えた。感謝の思いを込めながら投げた」と涙ながらに話した。打線も5犠打で再三の好機をつくりながら、あと1本が出なかった。金城監督は「途中から峰下君の制球が悪くなったから、私が消極的になった」と自らを責めた。

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2010年8月15日のニュース