「どうしても休みたかった」森野が意地でサヨナラ打!

[ 2010年8月15日 19:39 ]

10回、サヨナラ打を放ち笑顔で引き揚げる森野(中央)ら中日ナイン

 【中日3-2広島】「やっと終わった」という選手の心の声が聞こえてきそうな試合だった。中日が2試合連続の延長戦でサヨナラ勝ち。首位とのゲーム差を2・5に縮めた。

 2―2で迎えた10回。荒木が三ゴロ失策で生き、犠打を挟んで和田が勝負を避けられた。1死一、二塁で打席に森野。2球で追い込まれたが、3球目の外角の変化球をたたくと、打球は前進していた左翼手の頭を越えた。

 森野は打席へ向かう前に落合監督から「打てなかったらあしたは休みじゃないよ」とハッパを掛けられていた。「免許の書き換えがあるので、どうしても休みたかった。打つしかなかった」と、本気とも冗談ともとれる表情で振り返った。

 ただ、逆転勝利を素直に喜べない展開でもあった。6~8回は毎回先頭打者を出しながら2度のバントミスや併殺で無得点。森野も、いずれも得点圏に走者を置いて迎えた八回までの4打席で凡退し、試合を長引かせる要因になっていた。

 落合監督は「ある意味筋書き通りだろ。よっぽど休みたかったんだろうな。もっと早く打てよ、4番だろ」とこちらも疲れ切った表情だった。

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2010年8月15日のニュース