ロッテ、約1カ月ぶり連勝 俊介“本当の僕”で完投

[ 2010年7月1日 22:33 ]

 【ロッテ7―2ソフトバンク】常に余裕があった。西本コーチが「別の渡辺俊が投げているよう」と言えば、渡辺俊は「打たれていたのが別の僕。きょうが本当の僕」と笑顔で返す。右腕の4月以来の完投で、ロッテは約1カ月ぶりの連勝となった。

 先発マスクの的場と多めにカーブを使うことを確認し、マウンドに。90キロ台のカーブが緩急を際立たせ、相手打線を悩ませた。四回無死一、二塁では低めのシンカーで多村を併殺打に仕留めるなど、走者を出してからも慌てない。四球は一つだけで、連打も得点を許した六回だけ。2失点で投げきり「やっといい投球ができた。気持ち良く投げられた」と声が弾む。
 打たれる日々が続き、気持ちの持ちように苦心した。前回は気迫を前面に出したが、力みが体の動きを鈍くした。そんな時、国学院大時代の恩師、竹田監督から「おまえはいつも冷静に投げていただろ」と助言をもらう。冷静沈着な本来のスタイルを思い出し「周りを見て投げられた。自分らしさが出た」。
 失速の原因だった先発陣が奮起しての2連勝。勢いをつけ、首位西武との3連戦に臨む。

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2010年7月1日のニュース