見過ごせない亀井の“致命的”走塁ミス

[ 2010年7月1日 06:00 ]

 【巨人5―4広島】接戦では1つのミスが致命傷になりかねない。9回に相手の2失策で逆転に成功した巨人だが、記録に残らない走塁ミスがあった。1点を追う9回は無死一、三塁。一塁走者の亀井の二盗で二、三塁と理想的な形にしたまでは原監督の思惑通りだった。坂本の打球は右中間への大飛球。指揮官の頭は「最悪犠飛で同点。なお1死三塁」の状況が思い描かれたはずが、二塁を飛び出していた亀井はタッチアップできず。原監督はベンチを叩いて悔しがった。試合後は「あそこは(タッチアップが)完全なセオリー。無死二、三塁にしながらタッチアップをできないのはミス。野球少年には見せられない」と厳しかった。

 結果的に続く高橋の投手内野安打に失策も絡んで、亀井は二塁から勝ち越しのホームを踏んだ。三塁コーチの緒方外野守備コーチは亀井のプレーに「(積極走塁が)持ち味だが、基本はタッチアップ。勝ったから反省すればいい」とかばったが、指揮官としては見過ごすことができない大きなミス。まだ折り返し地点。油断、ミスでシーズンの流れは大きく変わってしまう。

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2010年7月1日のニュース