宮崎高野連が開幕繰り下げ 無観客など入場制限行わず

[ 2010年7月1日 21:09 ]

 宮崎県高野連は1日、宮崎市内で口蹄疫問題を受けた臨時理事会を開き、夏の全国選手権大会の代表校を決める宮崎大会の開幕を6日繰り下げて16日にすることを決めた。16日には県内の制限区域がすべてなくなる見込みのためで、検討していた無観客試合などの入場制限も実施しない。

 日程は2日短縮して27日までの12日間とし、試合会場を2カ所から3カ所に増やして対応する方針。移動車両や衣服、靴底などへの消毒は徹底する。同高野連の松山孝太郎会長は「(開催)できることを最大の喜びとし、これからも頑張っていく」と話した。新たに口蹄疫が発生した場合は、状況に応じて対処する。
 開催が決まり、現場にも安堵の声が広がった。選抜大会出場の宮崎工の岩切隆公監督は「ぎりぎりまでどうなるか分からないと思っていた」と歓迎し、春季九州大会出場の宮崎商の浜田登監督は「3年生にとって最後の夏の大会をやれるのはありがたい」と喜んだ。
 一方で開幕前の対外試合中止は解除されなかった。宮崎工の岩切監督は「難しいがどこも同じ条件。気にしないようにしている」と語った。取りやめた開会式の代わりに開幕日に優勝旗返還や選手宣誓などが行われる。

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2010年7月1日のニュース